読書で大切なこと
あなたは本と上手く付き合えてますか?
間違った付き合い方をして時間とお金を損していませんか?
読書は他人のためにするものでもなく、賢く見せたいといった見栄を張るためにするものでもありません。こういう人ってあなたの周りにいませんか?
無意味なので成功したい、夢を叶えたい、成長したいという方は絶対にしないでください。
読書は自分のためにするものです。好きな本を好きなスタイルで読めば必ず血肉となってくれます。きちんと自分のために読めば、夢や成功にどんどん近づけます。
成功しないニセモノ読書家にならないようにしましょう。
今回は大の読書嫌いだった僕が読書好きになった経験と、周囲の本当の読書家や読書に関する本から得た「自分が成長できる読書法、心が満たされる読書法」名付けて【読書の十戒】を紹介します。
この十戒を守ればあなたも真の読書家になれます。
1.本は集めるものではない、読むのも
自称読書家には本を集めて喜ぶ人がいます。本は読まずに並べて喜ぶ人です。本のコレクターですね。
これは全然意味がありません。一昔前は、高額な辞典なんかを高級な本棚に飾ってインテリアとして成功なり賢さなりをアピールするなんてビジネスもあったようですが、本は読まないなら集めても無意味です。
2.本は読んだら行動に移す
小説などは別として、読書で知識や情報だけを集めて行動には移さなければ意味がありません。
読書で疑似体験をし過ぎて、もう成功(or成長)した気分でウキウキになることもよくあるでしょう。
しかし時間が経つにつれ、現実は何も変わっていないことに気が付きます。
本は読んでも行動に移さなければ何も変わりません。このタイプの人は世の中に非常に多いと思います。僕もまだまだそういった部分があります。
読書が人生を変えるのではなく、行動が人生を変えるのです。
そして行動を助けてくれるのが読書です。
3.本は自分のために読む
読書家であると他人に評価されたいがために読むなんて無駄です。
話題の本を読んで、「あーあれ読んだよ。」「それも読んだよ。」「あ、これも・・・」と読書家と言われたいがために読書をしている人っていませんか?
そして自分自身も読書家(本を大量に読む凄い人間)だと錯覚してしまいます。
本を飾るだけの人よりは、本を読む分だけ多少は血肉となると思いますが、まあ無駄ですね。
自分の血肉にするために読めば、自分のレベルアップになるし、そもそも他人の評価なんて気にならなくなります。
逆に自分のために読んだ方が、自然に他人の評価は上がります。
自分でも読書家という実感は自然と湧いてくるでしょう。あるいはそもそも読書家かどうかという事にすら関心が湧かなくなる人も多いです。
真の読書家は本を読んで自己成長や楽しみを得るのが目的であって、読書家になることが目的ではないですからね。
4.強制的な読書はしない、させない
今はどうか知りませんが、昔は学校で読書月間なるものがあり、強制的に読書をさせられていました。
当時、僕はとてもバカバカしいなと思って従いませんでした。
読書感想文なんかも無理やり目で字を追って読んだことにして、適当な感想を書いて出していました。更にその感想文は2~3年後に学年とクラスを書き換えて再び提出しました。(ちなみにこの手法は絵の宿題でもやりました。)
強制的に本を借りらされる時なんかは、図書館で貸出カードに貸出の印鑑を押したあと、すぐに横にある返却の印鑑も同時に押していました。日付なんて鉛筆で書くので自由にいじれますからね。
だから漫画すら読まない大の読書嫌いだった僕ですが、貸出カード上では読書家だったのです。
読書の楽しさも教えないで、「読書月間だから読め」なんて意味が分かりません。楽しさが分からないのに読書なんてしても無駄です。血肉になりません。
本は読むものであり、読まされるものではないのです。
会社でも「この本読んどけ」なんて言う先輩や上司いませんか?その本が面白ければ良いですけど、面白くなかったら最悪です。
そしてそういう人はあとから感想を求めてきます。しかも面白くなかったなんて言おうものなら怒り出す。もう最悪です。面白くない本を読まされた挙げ句、良い感想まで求めてくるんですから。
僕は感想文まで提出させられた経験があります。もちろん給料なんて出ないしプライベートの時間を使ってやらされてました。本当にやめていただきたい。
5.速読に執着しない
速読という能力は人間にないことが科学的に判明しています。
マサチューセッツ工科大学やカルフォルニア大学の研究の結果、速読テクニックやアプリには意味がないことが科学的に証明されてしまったのです。
ただ斜め読み(飛ばし読み)は可能です。これは読書量が多くなるにつれてできるようになります。
またその分野の知識が前もってあれば、重要な箇所だけをピックアップして読むことでスピードアップできます。
もしあなたが速読を身に着けたいと思っていたなら、素直に諦めましょう。お金と時間の無駄です。
読書を継続すれば自ずと速くなるし、継続以外に速く読めるようになる方法は無いのです。
僕も周囲の読むのが速い読書家たちにも「なぜそんなに読むのが速いのか」と質問したことがあります。みんな共通して「斜め読み(飛ばし読み)だから」と言っていました。
加えて知識がある分野なら要点をピックアップする能力も高いので、さらにスピードが上がるわけです。
ちなみにこれまた共通して「速読」というもの自体に興味がなかったです。
速読方法を身に着けようと執着せずに、ただひたすら好きな本を自分のペースで読めばいいんです。スピードは自ずと身についてきます。
6.読了・精読にこだわらない
本は最後まで読む(読了)必要もなければ、一言一句読む(精読)必要もありません。僕は完璧主義なので読書初心者の頃、これにはまっていました。
なぜか「一言一句、最後まで読まないと意味がない」という義務感みたいなものが湧いてきたり、「精読・読了しないと何か貴重な情報を逃してしまわないか」「せっかく買ったのに途中で止めるなんてお金が勿体ない」という意識で自分で自分を縛っていました。
あの頃は読書ってしんどいなという思いがどこかにありました。今では無駄だと思ったら、即飛ばすし読むのを止めます。
本代がもったいないと思うかも知れませんが、時間の方がもったいないです。時間はお金で買えませんからね。
もしお金に余裕がなければ読み終わった本はすぐに売ればいいし、図書館で借りるのも全然アリです!
名著はいつの時代も読まれており、今でもためになる内容が多いです。そういった本は図書館で扱っているケースが多いです。
本は不要だと感じたら読み飛ばして良いし、その時点で読むのをやめても良いんです。
そしてさっさと次の好きな本に貴重な時間を使いましょう!
7.自分のレベルに合った本を読む
読書習慣のない人が、分厚くて知識もない分野の専門用語だらけの本を読んでも、途中で挫折するのが落ちです。
僕はこれにもはまっていました。結局、毎回途中で挫折していました。その頃は読書が苦しかったです。
最近は難しい本を素人でも分かるように読みやすく工夫された漫画がたくさん出ています。おすすめです!僕も結構読みます。特に知識のない分野に関してはまず漫画を探します。
漫画だからダメだなんてことはありません。読書の目的の一つは新たな情報を得ることです。
漫画でも内容をきちんと理解できればOKです。さらに興味が強くなれば今度はレベルを上げて、もう少し難しい本(漫画ではない本)にチャレンジすれば良いのです。
8.同じ分野の本ばかり読まない(井の中の蛙にならない)
同じ分野の本だけを読むのはもったいないです。
同じ分野の本ばかり読むと、その分野の知識は十分に備わって自分に自身が持てるかもしれませんが、それでは偏った考えしかできないでしょう。
井の中の蛙になってしまいます。僕は蛙になっていました。
もっと幅を広げて、多種多様な分野の本を読むことで無関係だと思っていた点(分野)と点(分野)が繋がり、やがて線となります。
例えば僕の場合は、読書初心者の頃はビジネス本や自己啓発本しか読みませんでした。「他の情報なんてビジネスに役に立たないから要らない、興味もない」と思っていました。
でも、読書家の友達に「それはもったいないよ」といわれ、試しに興味のない分野の本も読んでみました。
するとどうでしょう。人間味が深まっていくのが自分でもはっきり分かるようになってきました。色で例えるなら、以前は1~2色だった自分が、今では5~6色あるんじゃないかと感じています。
しかも僕が最も関心のあるビジネス分野にも良い影響が出ています。今までは思いつかなかったアイディアを思いついたり、関心のなかった分野をビジネス的観点から分析できるようになってきたりしました。
皆さんもあえて興味のない分野の本を読んだり、実際に行ってみたりすることを強くお勧めします。
僕は最近は読書に限らず、今まで興味もなかった映画をみるようにしたり、クラシックを聴いたり、興味のなかった分野の資料館に行ったり、絵を見に行ったり、とにかく興味のなかった分野にも触れるようにしています。
もちろん全て自分と血肉となっているのを実感しています。
9.読んだ本は読み返す
僕もなかなかできていませんが、読んだ本は読み返すのがおすすめです。
一度目では理解できなかったことが理解できるようになります。興味がなかった箇所にも興味が湧いたり、はたまた全然違う本に感じたりします。
1冊で2度3度楽しめます。さらに成長もできます。
同じ分野の似た本を読むよりは、気に入ったその本を読み返す方が収穫は多いです。
十分内容をものにできたら、次に新しい本を読めば良いわけです。
10.読んだ本の数にこだわらない
読書は自己成長や楽しむためにするものです。
あなたの周りにも「今月何冊読んだか」にこだわってる人がいませんか?
これでは読書で自己成長や楽しみを得るのではなく、たくさん読むことが目的になってしまいます。
本はたくさん読まないとダメなんてことはありません。読書が好きになれば、自ずと冊数は増えていきます。
まとめ
もう一度、、「読書の十戒」をおさらいしてみましょう。
- 本は集めるものではない、読むもの
- 本は読んだら行動に移す
- 本は自分のために読む
- 強制的な読書はしない、させない
- 速読に執着しない
- 読了にこだわらない
- 自分のレベルに合った本を読む
- 同じ分野の本ばかり読まない(井の中の蛙にならない)
- 読んだ本は読み返す
- 読んだ本の数にこだわらない
一番大事なことは、読書は自分のためにするものだということです。
他人の評価や読んだ冊数に満足するためにするものではありません。
また、決まった読み方も無ければ、読了にこだわる必要もありません。漫画のような簡単な本も立派な読書です。
本を好きになって、継続して、行動に移せばあなたの人生は劇的に変化するでしょう。