PR

配当金と配当利回りの違い

配当金と配当利回りの違い

配当金とは、会社が得た利益の一部を株主に支払う仕組みが配当で、その支払うお金を配当金と言います。

配当利回りとはこの配当金をより効率よく貰える指標のことです。どの会社の株を買うか選ぶ時の参考になります。

それでは具体的に配当金と配当利回りの違いをみて理解を深めましょう!

株を選ぶ際は配当金より配当利回りを確認しよう

次の中で投資先としてお得なのはどの会社でしょう?ちなみに株価とは1株当りの値段です。

株価配当金配当利回り
A社1,000円50円5%
B社1,500円150円10%

答えはB社です。これは配当金を見ても、配当利回りを見てもB社が高いので簡単ですね。

今度は少し応用編です。この4社の中で投資先として最もお得なのはどの会社でしょう?

株価配当金配当利回り
A社1,000円50円5%
B社1,500円150円10%
C社10,000円1,500円15%
D社100円30円30%

はい、答えはC社ですね。1,500円も貰えるわけですから圧倒的ですよね・・・??

と思ったあなた!残念ながら違います。答えはD社です。

「え!?30円しかもらえないのに??」と思ったあなたはここで大切な事を1つ学んだので大丈夫!

冒頭の説明を覚えていますか?配当金はあくまでも配当された金額の事です。それに対して配当利回りは配当金をより効率よく貰える指標でしたよね。

極端に言えば「儲かる指標」です。配当利回りが高ければそれだけ儲かると考えて下さい。

これを踏まえてもう一度表を確認します。配当利回りが最も高いのはD社の30%ですよね。だから答えはD社という事になります。

確かにこの4社の中で配当金額が一番高いのはC社(1,500円)です。これに対してD社はたったの30円です。

しかしC社の株を購入するには1株当たり10,000円必要です。1,500円の配当金(配当リターン)を得るのに10,000円の投資資金がかかるということです。

対してD社の株を購入するには1株当たり100円です。30円の配当金を得るのに100円の投資資金が必要ということです。

A社もB社も同じです。

これらのどれが効率が良いか、つまり儲かるかという指標が配当利回りです。

※厳密には配当利回りが高くても、配当金が毎年必ず出るとは限りりません。未来の事など誰にも分からないのであくまでも配当利回りは参考指標です。しかし重要な指標です。

配当利回りの計算式を覚えよう

配当利回りの計算式を使うと更によく分かります。実際に計算してみましょう。計算すると配当利回りの計算式も覚えられます。

配当利回りの計算式はこちらです。

配当金÷株価×100=配当利回り(%)

株価配当金配当利回り
A社1,000円50円5%
B社1,500円150円10%
C社10,000円1,500円15%
D社100円30円30%

A社:【50円÷1,000円×100=5%】

B社:【150円÷1,500円×100=10%】

C社:【1,500円÷10,000円×100=15%】

D社:【30円÷100円×100=30%】

どうですか?きちんと配当利回り(%)が出せましたか?

もしいまいち理解ができない方は配当金額を合わせると分かりやすいです。

配当金で合わせるとより理解が深まる

全て配当金をC社の1,500円に合わせると分かりやすいです。

株価×株数=投資額配当金配当利回り
A社1,000円×30株=30,000円50円×30倍=1,500円5%
B社1,500円×10株=15,000円150円×10倍=1,500円10%
C社10,000円×1株=10,000円1500円×1倍=1,500円15%
D社100円×50株= 5,000円30円×50倍=1,500円30%

どうですか?全社1,500円の配当金を得るのに必要な投資額(株価×株数)が違いますよね。

投資額で比べると同じ1,500円を得るのに最も少ない費用で済むのはD社の5,000円です。

だからこの表においては、一番儲かるのはD社ということになるのです。

これをわざわざ今回みたいに計算しなくても数値を見れば瞬時に分かるのが配当利回り(%)というわけです。

タイトルとURLをコピーしました