FeliCa(フェリカ)とは?

今回はSuicaなどのICカードや電子マネー、おサイフケータイ、そして最近では話題のEXコイン(デジタル通貨)に使われているFeliCa(フェリカ)について学びたいと思います。

(※EXコインにはFeliCaを進化させた技術が使われています。)

FeliCaとは?

FeliCaとはソニーが開発した非接触通信できる技術のことです。カードそのものではありません。チップとして中に入っています。

Suicaやpasmo、ICOCA、TOICAなどの交通系ICカードに導入されていることで有名です。

他にもnanaco、WAON、楽天Edy、QUICPay、iD(ドコモ)などの電子マネーにも使われています。

おサイフケータイやApple Pay、Google PayにもFeliCaが使われています。

また、ANAやJALの搭乗の際に、ゲートにチケットとしてスマホやカードをかざして搭乗する人をみたことありませんか?あれもFeliCaです。

他にも学生証やアーティストのファンカード、血圧計、体温計、浄水器といったものにも使われています。

どれも端末(リーダーライター)に10cm程度の距離で「ピッ」っとかざすだけで使えます。まさに「非接触」で通信できる技術です。

FeliCa搭載のICカードは電池もバッテリーも入っていない

実はSuicaやpasmoといったFeliCaを搭載したICカード中には電池やバッテリーは入っていません。

それはそうです。SuicaなどのICカードは1mm未満です。そんな中に電池やバッテリーなんてものは入れられません。

それではどうやって情報を読んだり書いたりしているのか?

答えは、ICカードを読み取る端末からほんのわずかな電気をもらっているんです。

Suicaを改札にタッチしますよね。あの改札のタッチする部分から微弱な電気をもらっているんです。

厳密には改札のカードをかざす部分から磁気が出しており、Suicaの中に入っているコイルがこの磁気によって電気を生み出しています。IH調理器も同じ仕組みです。

処理速度がわずか0.1秒以内

FeliCaの特徴はなんといってもその処理速度です。

Suicaの例でいうと、改札を通る際にSuicaをかざすと「ピッ」となりますよね。この「ピッ」とする瞬間はたった0.1秒以内です。

この0.1秒以内に情報を読み書きしているんです。

1つのチップで複数の用途に使える

FeliCaのもう一つの特徴として、1つのFeliCaチップで複数の用途に使えることがあげられます。

例えばがまさにそうですが、Suica一枚で電車にも乗れるし、コンビニなどで電子決済(電子マネー)としても使えますよね。

もっというと、FeliCaチップが搭載されたスマホがあれば、電車にも乗れて電子マネーとしても使えますし、飛行機の搭乗券や様々な施設の会員証、学生証、スーパーマーケットのポイント、お店のクーポンと様々な用途に使えます。

搭載できるのはICカードやスマホだけじゃない

FeliCaはカードやスマホではなく、チップなので色々な物に搭載することが可能です。

カードやスマホはもちろんのこと、時計やリストバンド、キーホルダーやフィギュアなどにも搭載できます。

コンビニや改札で腕時計や時計のバンドをかざしている人みたことありませんか?

ソニー自身も時計のバンドで決済ができる「wena wrist」を発売しています。

普通の時計を電子マネーに。 Felica決済ができる「wena wrist」の付け替え用レザーバンド
ライフハッカー[日本版]からの転載 Apple PayやSuicaなど、電マネーを使う機会は増えてきています。しかしそれと同じく、スマートフォンや...

FeliCaは国際基準の一つ

そしてFeliCaはなんと国際標準規格(NFC)の一つです。

一つと言いましたが、他にTypeATypeBがあります。

TypeA( MIFARE/マイフェア)

TypeAはオランダのNXPセミコンダクターズ( フィリップスの半導体部門が独立してできた会社)が開発した通信規格です。別名MIFARE(マイフェア)といいます。

日本ではタバコの購入に必要なTaspoカードに使われています。

TypeB

TypeBはアメリカのモートローラーが開発を主導してできた通信規格です。

日本では運転免許証やパスポート、個人番号カード(マイナンバーカード)、住民基本台帳カード、在留カードに利用されています。

FeliCaはTypeF

ちなみにFeliCaは別名TypeFと言ったりします。

FeliCa、TypeA、TypeBの3つをまとめてNFCといいます。

NFCとはNear Field Communicationの略で、日本語に訳すと近距離無線通信技術です。

要は皆さんがいつもやっているあの「ピッ」と一瞬で情報をやり取りする技術のことです。

そしてNFCは国際標準規格というわけです。

FeliCaとNFCの違い

先ほどFeliCa、TypeA、TypeBの3つをまとめてNFCというと言いましたが、人やサイトによってはFeliCaと区別するために、このTypeAとTypeBをNFCということもあります。

よく「FeliCaは使えるけど、NFCは使えない(対応していない)」とかその逆のことが言われたりします。

そして区別するのには理由があります。

FeliCaは国際規格だけど、ほぼ日本でしか使われていないガラパゴス化の象徴

残念なことにFeliCaは国際標準規格の一つでありながら、使われているのはほぼ日本のみです。海外では香港のオクトパスというカードに使われているくらいです。

まさにガラパゴス化の象徴です。理由は簡単にまとめると性能が高すぎたためです。要は世界(というより欧米)にはオーバースペックだったために相手にされなかったわけです。

P9【日本における「ガラパゴス化現象」の例】の「電子マネー」の部分にフェリカの記載があります。https://ir.nri.com/jp/ir/library/nridayori/main/02/teaserItems1/00/linkList/01116/link/File155222534.pdf

ちなみにFeliCaを初めて採用したのはこの香港のオクトパスです。日本ではないんです。

これには色々事情があります。

詳しくは「フェリカの真実」を読んで下さい。泣けます。良い意味ではありません・・・。

以上がFeliCaの主な解説です。次はFeliCaの裏の話や将来的にどうなっていくかについて書こうと思います。

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